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ヘア&メイクアップアーティストオーディション2007
昨年グランプリに選ばれた、福島さんにパリでの経験をインタビューしました。
日本メイクアップ技術検定協会主催
ヘア&メイクアップアーティストオーディション2007
2007年本選受賞作品受賞者

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2008年1月パリコレで桂由美のクルーとして参加しました。
はじめはすごく緊張していましたが、それどころじゃない状況でした。
桂由美のスタッフの方に、
「美容学校生という事と関係なく、その場にいるなら、一流のスタッフとして振舞いなさい。
キョロキョロとかオドオドとかいう仕草はしてほしくないから。」
と言われました。
「もし、自分の仕事を取られそうになったら、”This is my job”と言いなさい。
これは私の仕事だから、取らないでとハッキリ言いなさい。」
「自分のやろうとしていたことに、別のスタッフから、文句を言われそうなら、
”No Problem”問題ないわ、と言いなさい」
感覚の違いを感じ、びっくりしました。
でも、この経験を通じて学んだことは、何でもやろうと積極的になったことです。
人のやらない事でも進んでやること。
人の仕事を取っていく貪欲な姿勢。
ゴミ捨てひとつとっても、私が行きますというふうになりました。


彼女は、この貴重な経験から多くのことを学んだと思います。
パリコレといえば、世界のファッションの流れを生み出すところ。
一流ブランドが集まり、プロ中のプロがしのぎを削る世界。
もちろんモデルもヘアメイクも超一流。
客席には、多くのバイヤー(買付する人のこと)が見守っています。
この真剣勝負の裏舞台は、めったに経験できるものではありません。
「自分の仕事を取られそうになったら、”This is my job”と言いなさい。」
「別のスタッフから、文句を言われそうなら、”No Problem”問題ないわと言いなさい」
やはりパリコレともなれば、うかうかとして、仕事にスキあらば、
すぐに他人に入り込まれてしまうのか・・・。
やはり、厳しい世界だな・・・と感じたに違いありません。
普段の感覚でいえば、同じチームのスタッフに、何か言われたら、
教えてくれるのかなと思い、「すいません」と言って任せてしまいそうです。
しかし、この感覚でいると、
「どうすれば良いのですか?」と聞いているうちに、
どんどん、後ろに後ろにとさがっていくしかありません。
「ここに立っている以上、プロとして自分の仕事に自信を持ってやりとげる」責任がある。
この考え方には、パリコレだから特別、外国だから特殊・・と考えないでほしい要素があります。
これから、皆さんが美容師として社会人となった時、
とても大切な要素として学ぶべき点があります。
毎年グラムールで講演頂いているACQUAの綾小路先生が、いつもおっしゃることがあります。
例えば、僕がパッと気づいた仕事があって、
「綾小路さん、かわります・・」と後でスタッフに言われても、
「ダメ!」と言うんだ。「この仕事を先に見つけたのはボク。」だと
そう、綾小路さんが見つけた仕事を、いつも「かわりま~す」と言って、後ろに立っていたのでは、
そのスタッフは、自分で気づく力よりも、ただ指示を待つだけの人間になるかもしれません。
お客様から見れば、スタッフが新人だろうが、ベテランだろうが同じことです。
新人だからといって、気づかなくてもよいというわけにはいきません。
一人一人が、自ら五感の力で、回りの状況を見て、考えて判断できなければ、
本当の意味で、協力し応援することもできないし、
チームとしての、連携プレーも成り立ちません。
何度も言いますが、”This is my job”という考え方には、
自ら主体的に、当事者意識と責任感をもって仕事するという意味があります。
美容師は、お客様に対して「気づき合戦」をしている、
何も美容師に限りませんが、ビジネスはいつも「気づき競争」をしているのだ、ということです。
もし、あなたが美容師として、一人でお店をもっていても、
何十人もスタッフがいるお店の一員として、働いていても、
あるいは、新人でもベテランでも、
目の前の仕事に対して、当事者としての責任感に違いはありません。
美容というのは、人肌に触れる大切な仕事です。
あなたが、自らの仕事に責任感をもって対応しなければ、お客様から信頼されません。
お客様は、あなたを信頼してくれているからこそ、
大切な仕事を任せて頂けるのだという事を忘れてはいけません。
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