グラムールでは、毎年エスモード・ジャポン大阪校の卒業コレクション
ヘアメイク を担当させて頂いています。
今年の2月の様子です。
1年生にとっては入学してほぼ1年。始めての大きなイベントです。
(映像をリメイクしました。ブログでは初めての紹介です。)
映像はコチラ(PC)
(携帯映像はコチラ グラムール ヘアメイク で検索)
コレクションのヘアメイクは、数か月前から準備します。
まずエスモードの学生さんから、コンセプトやファッションのイメージの説明を受けます。
ヘアメイクのイメージも確認します。
何度か、試行錯誤を繰り返し、エスモードの学生さんたちと
ミーティングしながら、さらに検討をくわえていきます。
納得いくアイデアが出来上がったら、練習開始です。
本当にギリギリのところまで、もっと良いアイデアはないか・・・と検討を重ねます。
最終のヘアメイクが固まったのは、なんと本番の1週間前でした。

こうと決まれば、何度も練習して同じ質で出来るように訓練するのみです。
しかし、決まるまでは、日々思索しながらの練習です。
今回の案では、ヘアメイクは何通りもあります。モデルさんも大勢。
本当に出来るのでしょうか・・・あと一週間。みなが不安になります。
限られた人数で、限られた時間内に、一人ひとりが責任をもって、担当のモデルさんを
確実に仕上げなくてはなりません。
ヘアー練習中の映像はコチラ(PC)
メイク練習中の映像はコチラ(PC)
携帯映像はコチラ(グラムール エスモードで検索)
一人の遅れが、全体へ影響してしまいます。
先生も、一員となりモデルを担当していますから、学生さんのフォローはできません。
現場ではそれぞれが「自分の力でなんとかする」しかありません。
1年生にとって、何もかも初めての経験です。相当なプレッシャーです。
1年生たちは、このコレクションに出るため、
去年にやっとの思いで校内オーデションに合格しました。
グラムールに入学する前から、このコレクションのヘアメイクに出たいと希望していた
学生さんもいます。
オーディションに合格したということは、さらなる困難への挑戦がスタートしたということ。
ここは、つらくても、とにかくやり遂げるしかありません。
途中で投げ出せば、ただの苦労だけ、何も得られないとは言いませんが、
やり遂げた時の成果には比べようもありません。
やり遂げれば、大きく成長できるのですが、経験してみて初めてわかること。
この段階では、「絶対できる」と信じて頑張るよりほかにありません。


ステージは大成功でした。
エスモードの学生さんの素晴らしい努力とセンスには、いつも感動させられます。
手間をかけて、一つ一つ針を通し、生地を染めて、心をこめて、苦労を重ねて制作
された見事な作品ばかりです。
まさに、「熱中が熱中を生んだ」若者たちをみていると、ファッション業界の未来は明るいなと
清々しささえ感じます。
この成長を支えられた先生方のご努力には、敬服の外にはありません。
グラムールの1年生たちは、本当によく頑張りました。
(今は立派な2年生になりました。)
ヘアメイクが衣装とモデルさんの魅力をいっそう引き出し、
モードなエスプリを感じさせる演出ができたと思います。
終わってみれば、どんな困難も「やれば出来る」ということが実感できたはずです。
一つ一つ経験を積み重ねて、
「信頼感」「責任感」ある仕事が出来る美容師へと成長してほしいと思います。

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